宇宙戦艦ヤマトとスタートレックの対比

 『宇宙戦艦ヤマト』と『スタートレック』を比較してみた。
はじめは、共通点。
 どちらもテレビのシリーズであり、一艘のスターシップを舞台とするSFもの。艦長と数名のクルーを中心にチームワークと勇気で危機を克服するストーリーであった。多くの熱心な固定ファンを獲得し、何シーズンにもわたる放映があった。映画化もされた。

対比すると...

宇宙戦艦ヤマト
1)アニメ ファンは国内に限定されると思われる
2)戦艦 ヤマト 全長280m  太平洋戦争時の巨大戦艦をリメーク。地球防衛軍に所属する。政治体制は不明。
3)ミッションは地球の放射能汚染の除去のためのイスカンダルへの渡航。そして、ガミラス軍の排除。
4)沖田十三艦長 智将ともいえる老練な軍人
5)乗組員のコミュニティ。乗員114名すべて日本人。したがって言語は日本語。日本同様に純血主義の年功序列社会を反映している。
6)異星人の言語は日本語?  敵はガミラス星だけ。ガミラスの政体は軍事独裁制としか描写されず生活感なし。他の異質な文明遭遇なし。
7)波動砲が切り札で一発必中。電磁バリアなし
8)ワープ航法
9)コンピュータは補助。ロボット一台アナライザーが登場する。

スタートレック
1)実写  ファンはアメリカ内外に存在する
2)星間宇宙船 USSエンタープライズ号 全長300m 銀河系の探査や調査が主務である。
  惑星連邦に所属する。地球アンドリアテラライトバルカンから構成される。
3)ミッションは銀河系の探査や調査。そして、クリンゴンとのコンフリクト。
4)カーク船長 行動型の即断即決の中堅軍人
5)乗組員のコミュニティ。乗員950名の国際混成チーム。異星人も混じる。言語は英語。アメリカの白人中心社会を反映している。
6)異星人の言語は様々。外部ではクリンゴン語の研究も盛ん。とくに異質な文明との遭遇が多発する。
7)フェザー。電磁バリアあり
8)ワープ航法
9)コンピュータは補助。ロボットは登場しない。

 スタートレックは科学的探究心やパイオニア精神に重きをおいており、宇宙戦艦ヤマトは祖国防衛を目的とするレトロな復讐劇である。
 月並みな表現だが、日米の社会構造をそのまんま艦内に持ち込んでいる。とくにヤマトでは年功序列だが若手を自由に活躍させる。他方、スタートレックでは白人のエリート層がリーダーシップを発揮し前線でスタッフの指揮をとる。人種のるつぼであるアメリカ社会のヒエラルキーがそのまま表現されてかのようだ。


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